機能性尿失禁

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機能性尿失禁

原因は大きく分けて2つ

1.身体機能や運動機能の低下

2.認知機能の低下による尿もれ

排尿機能は正常だけれども認知症や足腰といった運動機能が衰えた場合、トイレの場所がわからない、トイレに向かうのに時間がかかる、ズボンを下ろすのに時間が

かかり間に合わないでもれタイプの尿失禁です。

尿失禁は膀胱炎や過活動膀胱などの膀胱や尿道など、泌尿器周りの原因で起こることが多いのはもちろんですが、

排尿に関係する器官に問題がなくても尿漏れしてしまうことを、「機能性尿失禁」といいます。

それでは、以下でさまざまな機能性尿失禁の事例をご紹介しましょう。

身体機能や運動機能の低下による尿失禁の事例と対策

Aさん(72才・女性)は、両膝関節症で膝に痛みがあり、下肢筋力も低下して何も持たないでトイレまで歩いて行くのが困難です。
日中は壁伝いに移動を行い間に合うのですが、夜間はトイレにたどり着く前に漏らすようになってきました。
トイレの前に立った状態で尿を漏らしてしまうことが度々あり、転倒の危険もあるため、夜間はベッドの横にポータブルトイレを設置して済ませています。

Bさん(68才、男性)は、脳梗塞の後遺症で右上下肢に麻痺があり、視野も狭さくがありトイレまで四点杖にて移動を行いますが時間がかかります。
また、トイレに着いても準備までに時間がかかるので、失禁をしても衣類を汚さないように、リハビリパンツを活用して過ごしています。

Cさん(65才、男性)は運動の自営業をしていましたが荷物の積み下ろし作業中の荷崩れによる事故による脊髄損傷のため、車いすで生活しています。
Cさんの場合、前立腺肥大症もあり溢流性尿失禁もある、日中引きこもり傾向となりベッドで横になる時間が多くなり、便秘気味にもなっている。
生活習慣の見直しを行い、排尿日誌をつけて、水分摂取とトイレに行く時間をうまく調節して、便秘や尿失禁にならないように心がけています。

認知機能の低下による尿失禁の事例

Fさん(83才・男性)は、中度のアルツハイマー型認知症です。インフルエンザで入院するまでは一人でトイレに行けていましたが、
退院後自宅に戻るとトイレがどこなのかわからなくなってしまい間に合わずに失禁してしまうようになりました。
入院中に整腸剤も処方され退院後は便も下痢気味で排便の清拭支援も拒否する様になっている、また失禁した状態で部屋を歩いたりするので、
奥様はとても大変です。そこで、ケアマネージャーに相談を行い現在の排便の状態を主治医に報告を行い処方薬の調整を行いました。
日中のデイサービスの利用を行い排泄支援を週に3回ほどお願いすることによって奥様の負担も軽減された。
自宅のトイレにはトイレと書いた紙を張り付けて本人がわかりやすくする工夫を行い、定期的に声掛けをして誘うようにして少し改善したそうです

Gさん(80才・女性)はアルツハイマー型認知症で、以前から尿失禁をしてパンツを脱いでいたりして裸になっていたりしています。、
長時間安心タイプのリハビリパンツを在宅時は活用し、家族が声をかけてトイレ誘導も定期的に行い対応している。
誘導するとほとんどオムツに排尿しています。けれども、介護者がオムツ交換をしようとしても怒ってなかなか交換せてくれずお尻がただれてきています。
認知症対応型のデイサービスの利用を行い定期的に入浴を行い清潔を保持するようにしている。

事例から考えられること

・トイレまで間に合わない
・身体機能
・衣類やトイレが汚れて困る
・皮膚の清潔
・移動時の転倒のリスクがある
・自尊心への配慮
・リハビリテーション、介護力、用具の活用、環境整備など
・BPSD(記憶障害・見当識障害・理解の低下などから二次的に起こる症状)
・主治医との連携
・介護サービスの活用による負担軽減

1)治療・機能回復訓練(リハビリテーション)
痛みの治療や筋力トレーニングなど、治療や機能訓練で治せるものは治します。専門家による評価(判断)が必要です。

2)トイレ動作の工夫
寝たきりの人でも、練習によって座ることや立つことができるようになる場合もあります。

3)介助方法の習得・工夫
介助の方法が分からなかったり、間違っているために失禁になっている場合には、介護者に適切な介助方法を提案します。

4)住環境の整備
手すりをつける、段差をなくす、トイレを改造するなど、住環境整備によってトイレ動作がしやすくなる場合があります。

5)福祉用具の活用
用具は様々な種類があり、手足の働きを補います。適切な用具を選択することがポイントです。

6)社会資源の活用
地域によって異なりますが、生活を支援する様々な制度が作られています。これを上手に利用します。
方法は一つに限られるものではありません。いろいろな可能性を考えてみましょう。
精神機能に問題がある場合
認知症などの精神機能障害おこるによって判断や認知力が低下している場合、その方のできることを探しながら介助をします。

機能性尿失禁の支援のポイント

1)トイレに行きたいサインを見つけましょう。
歩き回る、ポケットに手をつっこむなど、その方のトイレに行きたいサインがみつけられたらトイレに誘います(排泄誘導)。

2)トイレの表示をはっきりさせましょう。
トイレの場所がわからなかったり、間違って覚えている場合、トイレに「便所」と書いたり、明るくしてわかりやすいようにします。思い出すまでできるだけトイレまで連れていくようにします。

3)脱ぎ着しやすい服にします。
慣れた位置にボタンやチャックがある、といったご本人がわかる衣服に替えます。

4)便器の使い方を確認します。
便器の使い方がわからないようであれば、声をかけます。

5)後始末は自分でできているかどうか確認します。
拭いたり、流すことをを忘れているようであれば声かけしたり、助けます。
うまくできた時はかならずご本人が喜ぶ方法でほめることが基本です。

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